カップルや夫婦が別れを決断する理由のひとつに「価値観の違い」が挙げられます。
付き合いが長くなるにつれて、パートナーと価値観が違うことを感じるケースは少なくありません。
したがって、価値観の違いをどう乗り越えるかが、パートナーとより良い関係を築くためのカギを握っています。
この記事では、価値観の違いを感じるタイミングや価値観が違う相手と上手に付き合う方法などを紹介します。
価値観の違いとは?
そもそも価値観の違いとは、どのような意味をもつ言葉なのでしょうか。
一般的に「価値観の違い」とは、価値を判断する際に人によってものの見方が違う状態を指します。
価値観は人が育っていく過程で育まれるものと考えられていて、周囲の環境や積んできた経験によって大きく変わります。
よって、人それぞれ価値観が違って当然であり、どちらかが正しくてどちらかが間違っているというものでもありません。
「私はこう考える、だからあなたもこう考えるべきだ!」と自分の価値観を相手に押し付けないように注意しましょう。
価値観の違いを感じるタイミング
恋愛においてはどのようなタイミングで価値観の違いを感じるのでしょうか。
多くの人が価値観の違いを感じる、代表的なタイミングを6つ紹介します。
金銭感覚が違うとき
最も価値観の違いを感じやすいのが、金銭感覚が違うときです。
金銭感覚とはお金に対する考え方を指し、月の食費にどれぐらいのお金を割くか、などが挙げられます。
お金は生活するうえで非常に重要なものであり、その分少しでも金銭感覚が合わないと違和感を覚えがちです。
お金に関する話を避けたがる人はたくさんいますが、重要なことなのでタイミングを見て話し合う場を設けましょう。
仕事に対する考え方が違うとき
仕事に対する考え方が違うのも、代表的な価値観の違いのひとつです。
一般的に、男性は仕事を優先して考える傾向があり、女性は仕事よりも私生活を優先する傾向があります。
しかし、年齢や職場の置かれている状況が変わると、仕事に対する考え方が変わることも少なくありません。
中長期的な目線で、相手の考え方が変わる可能性があるのかを見極めましょう。
休日の過ごし方が違うとき
休日の過ごし方が違うのも、代表的な価値観の違いのひとつです。
わかりやすいのがインドアとアウトドアの違いで、インドア派の場合は休日や家で過ごしたいと考える傾向があります。
反対にアウトドア派の場合、休日は外でアクティブに過ごしたいと考えがちです。
休日の過ごし方が違うと心身ともに疲れが溜まりやすいので、お互い相手に無理やり合わせていないかを確認しましょう。
食の好みが大きく違うとき
頻繁に問題になるのが、食の好みが大きく違うときです。
肉が好きか魚が好きか、和食好きか洋食好きか、といった好みの違いが代表例として挙げられます。
食の好みが大きく違う場合、デートのお店選びや献立を考える際に困ることが多く、それがストレスとなるケースは少なくありません。
ただし、アレルギーの場合は好みの問題ではなく体質の問題であり、価値観の違いとはまた別なので注意しましょう。
結婚・子育てに関する考え方が違うとき
中長期的な関係を意識する際に問題になりがちなのが、結婚や子育てに関する考え方が違う場合です。
たとえば「今の交際相手と1年以内に結婚したいけど、相手は現段階で結婚を考えていない」という場合。
このような場合、現段階では問題なく付き合えているとしても、今後のことを考えるタイミングで「価値観の違い」という壁にぶつかるはずです。
ただし、付き合っていく段階でお互いの考え方が変わるケースも少なくありません。
相手と結婚を見据えた関係を築きたい場合は、その旨を根気強くアピールしていきましょう。
愛情表現に関する考え方が違うとき
愛情表現に関する考え方の違いも価値観の違いのひとつです。
「私はたくさん愛情表現したいタイプだが、相手は全然してくれないし求めてもくれない」というように、愛情表現の違いがストレスになる可能性があります。
愛情表現に関する考え方が違うことに、付き合ってから気付くケースも少なくありません。
気になる場合は、過去のパートナーとどのような関係を築いてきたかを聞いてみるのがおすすめです。
価値観の違う相手とは別れたほうがいい?
ここまでの内容を踏まえて「価値観の違う相手とは別れたほうがいいのか?」と悩むこともあるかもしれません。
結論、価値観の違いをどこまで許容できるかは人によって異なるため、別れるべきかどうかは人それぞれです。
価値観が違う相手と付き合うことで、過剰なストレスを抱えてしまう場合は別れた方が良いかもしれません。
しかし、価値観の違う相手と付き合うことで「こんな考え方もあるんだ!」と視野が広がるきっかけになるというメリットもあります。
冒頭でも紹介したとおり、人によって価値観が違うことは当然のことであり、その違いを踏まえたうえでどこまで許容できるかの問題です。
次に紹介する価値観が違う相手と上手に付き合う方法を実践したうえで、別れるかどうかを検討することをおすすめします。
価値観が違う相手と上手に付き合う方法
価値観が違う相手と上手に付き合っていくためには、どのような点を意識すべきなのでしょうか。
重要な3つのポイントを紹介します。
互いに相手の価値観を理解する
価値観が違う相手と上手に付き合うためには、互いの価値観を理解することが欠かせません。
相手の考え方をしっかりと理解できなければ、どのように接するべきなのかも明確にならないからです。
たとえば、休日の過ごし方に関して価値観が違う場合、相手が思う理想の過ごし方を理解できなければ、いつまでたっても互いが納得のいく答えを出せないはずです。
相手が違う価値観をもっていることを認めて理解することが、上手に付き合うための第一歩になります。
可能な範囲で歩み寄る
可能な範囲で歩み寄ることも、価値観が違う相手と上手に付き合っていくための重要なポイントです。
繰り返しになりますが、価値観は人それぞれ違うものであり、正解があるものでもありません。その前提を踏まえると、お互いに譲歩できる部分があるはず。
円滑に関係を築くためには歩み寄りが欠かせません。たとえ相手が歩み寄る姿勢を見せないとしても、あなたから歩み寄る姿勢を示しましょう。
相手はあなたの姿勢に胸を打たれて、どこかのタイミングで歩み寄ってくれるはずです。
譲れない部分ははっきり伝える
譲れない部分がある場合は、その旨をはっきりと伝えることも重要です。
自分の価値観をどこまで譲歩できるかは人それぞれ違います。
無理に相手に合わせることでストレスが溜まっていき、長続きしないケースも少なくありません。
譲れない部分をお互いに共有することで、より強固な関係を築けるかもしれません。
価値観が違う相手とも円滑な関係を築こう
パートナーと一緒に過ごす時間が長くなると、どこかで価値観の違いを感じることがあります。
しかし、価値観が違うのは当然のことであり、価値観の違いという理由だけで別れる必要はありません。
この記事で紹介した内容を参考に、互いに価値観の違いを理解したうえで円滑な関係を築きましょう。