「結婚適齢期」という言葉はよく使われますが、一般的に結婚適齢期とは何歳から何歳までなのでしょうか?
このコラムでは、政府の統計から見る「平均初婚年齢」を紹介したうえで、自分にとっての結婚適齢期を見つける方法や一般的な結婚適齢期が過ぎた人におすすめの行動を紹介します。
「自分は結婚適齢期を過ぎたのでは…」と悩んでいるのであれば、今後のヒントになるはずです。ぜひ最後まで読んでみてください。
そもそも「結婚適齢期」とは?
まずは「結婚適齢期」という言葉の定義について学んでいきましょう。
初めに知っておくべきことは、法律上の「婚姻適齢」です。
現代の日本では、民法上の婚姻適齢は男女とも18歳と定められています。(民法731条)
2018年の改正によって、婚姻適齢が男女とも18歳になったほか、同改正により成人年齢が18歳に引き下がったため、18歳になれば当人同士の合意のみで結婚できるようになっています。
続いて、一般的にいわれる「結婚適齢期」について考えてみます。
一般的な「結婚適齢期」は「結婚するのに適切な年齢範囲」のことを指しますが、実は具体的な定義はありません。
かつては「25歳を過ぎたら売れ残りのクリスマスケーキ」と揶揄されていたように、女性の場合は20代前半のうちに結婚するのが良しとされていたようです。
しかし、女性の社会進出や価値観の多様化に伴い、上記のような考え方は少しずつ減っています。そのため、一般的な結婚適齢期も少しずつ上がっているはずです。
一般的な結婚適齢期は何歳なのか
一般的な結婚適齢期を知るために、政府の統計に基づいた「平均初婚年齢」を紹介します。
男性の平均初婚年齢
令和4年版の「男女共同参画白書」によると、2020年に婚姻した人のうち、男性の平均初婚年齢は31.0歳です。
なお、最も婚姻件数が多い最頻値は27歳となっています。
平均値と最頻値には約4歳の差がありますが、一部の中高齢者の結婚が平均値を大きく引き上げていることが要因です。
女性の平均初婚年齢
同じく、令和4年版の「男女共同参画白書」によると、2020年に婚姻した人のうち、女性の平均初婚年齢は29.4歳です。
30歳時点での女性の初婚累計は70%という結果も出ています。
婚姻件数が最も多い最頻値は、女性の場合26歳です。男性と同様、平均値と最頻値に約3歳の差があり、女性も一部の中高齢者の結婚が平均値を引き上げていることがわかります。
自分にとっての「結婚適齢期」を見つける方法
先ほど紹介した平均初婚年齢から考えると、一般的にいわれる「結婚適齢期」は、20代後半〜30代前半であるといえます。
しかし、仕事やライフスタイル、性格、バックグラウンドなど、さまざまな要因が異なる中、世間一般にとっての「結婚適齢期」が自分にとっての「結婚適齢期」であるとは限りません。
そこで、自分にとっての結婚適齢期を見つける方法を紹介します。それは、人生を逆算して具体的なライフプランを立てることです。
これからの人生で「こうなっていたい」という希望を具体的にイメージすることで、今すべきことが「結婚」なのか、それともそれ以外なのかがわかってきます。
ポイントは、なるべく詳細にイメージすることです。
たとえば、最期を迎えるときは、どんな関係性の人に側にいてほしいか、仕事を退職した後はどんな暮らしをしたいかなど、今から50年、60年先のことまでイメージしてみてください。
人生は必ずしも計画的にいくものではありませんが、ただ漠然と生きているよりも、自分で立てたライフプランに沿って行動を決めていくことで、決断に自信と安心感が生まれるはずです。
一般的な結婚適齢期を過ぎた人におすすめの行動
一般的にいわれる結婚適齢期を過ぎた30代後半以降の方におすすめしたい行動を3つ紹介します。
婚活を始める
「結婚したいのに、なかなかうまくいかない」「良いと思える相手が見つからない」とお悩みでしたら、思い切って婚活を始めてみてください。
婚活=最終手段とお考えかもしれませんが、決してそうではありません。婚活は効率良く結婚に近づく方法のひとつなのです。
ただし、やみくもに婚活を始めてもなかなか良い結果に結びつきません。まずは、自分に合う婚活方法を見定めることが重要です。
以下の記事では、婚活とは何かという基礎知識から丁寧に解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
結婚生活をイメージしてみる
結婚や婚活に対するモチベーションが上がらないのであれば、結婚生活を具体的にイメージしてみるのもおすすめです。
また、パートナーに何を望むのかを考えることで、結婚に向いているか向いていないかを判断することもできます。
たとえば「仕事をしながら子育ても頑張って老後には子どもや孫に囲まれた暮らしがしたい」と思うのであれば、出産や育児の期間を逆算して早めに婚活を始めるべきです。
一方、パートナーに精神的な充足のみを望むのであれば、必ずしも「夫婦」という関係性にこだわる必要はないのかもしれません。
子どもと触れ合ってみる
周囲に小さな子どもがおらず「自分が育児をする姿が想像できない」とお考えであれば、実際に子どもと触れ合ってみることをおすすめします。
兄弟や友人の子どもなどと触れ合うことで、育児の楽しさや大変さ、子どものかわいさを実感できるかもしれません。
子ども嫌いだと思っていても、ある意味「食わず嫌い」のようなもので、実際に子どもと触れ合うとポジティブな感情が生まれることもあります。
人によって結婚適齢期は異なる
一般的な結婚適齢期や平均初婚年齢、結婚適齢期を過ぎた人におすすめの行動を紹介しました。
令和になり、ますます多様化が進んでいます。「結婚しない」という選択をする方も増えてきている昨今、結婚適齢期は人によって異なることはもはや当たり前です。
自分にとっての結婚適齢期を見つけ、ライフプランに沿って行動を始めてみてはいかがでしょうか。