婚活中に好きじゃない人との結婚を考える人は少なくありません。
たとえば、相手から好意を寄せられている場合や結婚相手としての条件を満たしている場合に「好きじゃないけど結婚したら幸せになれるのでは?」と考えてしまいますよね。
しかし「本当に好きじゃない人と結婚しても大丈夫なの?」と不安な気持ちもお持ちのはず。
そこで本記事では、好きじゃない人と結婚するメリット・デメリットや結婚前に確認すべきことを解説します。好きじゃない人と結婚するべきか迷っている方はぜひ参考にしてみてください。
好きじゃない人と結婚した人の割合
そもそも好きじゃない人と結婚した人はどのくらいいるのでしょうか?
内閣府が発表している男女共同参画白書(令和4年版)の「恋愛結婚・見合い結婚の割合推移」によると、現在は恋愛結婚が約9割、見合い結婚が約1割でした。
見合い結婚が主流だった昭和初期~中期と比べると、好きじゃない人と結婚した人の割合は、かなり減少しています。
上記データは「お見合い・結婚相談所」以外の出会ったきっかけを恋愛結婚だとしています。しかし「お見合い・結婚相談所」以外の出会いだとしても好きじゃない相手と結婚したという方もいます。
たとえば、友人の紹介で出会った相手と「好きじゃないけど妥協して結婚した」というケースもあり、それらを含めると好きじゃない相手と結婚した人の割合がもう少し高くなると推測できます。
好きじゃない人と結婚した理由
好きじゃない人との結婚を決断するというのは何かしらの理由があると考えられます。
経験者はどのような理由で結婚に至ったのか、5つの理由を確認してみましょう。
熱心にアプローチしてくれたから
相手から熱心にアプローチされることで、徐々に相手に対する好意が芽生えることがあります。
女性は愛される方が幸せだといわれることもあるように、相手からの愛情を感じることで安心感をもたらします。
特に、これまで追いかける恋愛ばかりだったという方は、自分のことを誰よりも愛してくれる結婚相手を選ぶことがあります。
経済力やステータスに魅力を感じたから
相手の経済力や社会的ステータスは、結婚において重要な要素です。
将来的な子どもの養育費や老後のことを考えると、経済的に余裕のある相手の方が望ましいと考える人も少なくありません。
また、経済力のある人は頭の回転が早く、仕事ができる人がほとんどなので「頼りになる」「尊敬できる」というプラスのイメージから結婚を決断することがあります。
一緒にいると落ち着くから
一緒にいると安心感や安らぎを感じられる相手の場合、結婚を選ぶ理由となります。
結婚生活においてはドキドキ感より安心感が重要視されやすく、仮にドキドキする相手ではなくてもパートナーとしての相性がいいかもしれません。
この人となら穏やかな人生を送れそうだと感じると結婚を決意することがあります。
焦りやプレッシャーがあったから
周囲からの結婚に対する期待やプレッシャー、年齢による焦りなどから、好きじゃない相手との結婚を決める人もいます。
特に、子どもを望んでいる女性の場合「年齢的に早く子どもを授かりたいので、これ以上婚活を続けられなかった」という理由で、好きじゃなくても結婚を決意することも。
また、友人や上司の紹介で出会った相手の場合、申し訳なさから断りきれず、好きじゃない人との結婚を選ぶ人もいます。
子どもを授かったから
子どもを授かったのでそれを機に結婚したという方も多くいます。
子どもを授かることで親としての責任感や家庭を築くことへの目標が生まれ、好きじゃない人だとしても結婚を決意するきっかけになります。
好きじゃない人と結婚するメリット
好きじゃない人との結婚はマイナスイメージが強いかもしれませんが、意外と結婚生活を送る上でのメリットもあります。
ここからは、好きじゃない人と結婚するメリットをご紹介します。
安定した結婚生活を送れる
相手の経済力を重視して結婚を決めた場合、好きじゃなくても安定した結婚生活を送ることができます。
結婚相手に求める条件の中で経済力を最優先していたのなら、結婚後に不満を抱くことも少ないでしょう。
経済的な安定は家庭の安心感につながり、争いの少ない結婚生活が築けるかもしれません。
気を遣わなくていいから楽
相手のことを好きじゃない場合、相手の言動で感情が揺れ動くことが少ないため、日常生活のストレスを感じづらいです。
相手のことを深く考えたり、気を遣ったりしなくていいので、結婚生活が楽だと感じるでしょう。
結婚生活においては、楽に過ごせることは想像以上に大切な要素です。ストレスが少なくて済むので、長期的な関係を築きやすいといえるでしょう。
お互い干渉しすぎない
相手に恋愛感情があると気持ちに余裕がなく、つい干渉しすぎてしまいます。
一方、好きじゃない相手との結婚では、お互い干渉しすぎずに良い距離感で結婚生活を送ることができます。
お互いのプライバシーを尊重しながら、それぞれの趣味などに集中できるメリットがあります。
結婚後のギャップを感じづらい
好きじゃない人と結婚した場合「最初から期待値が低いから幻滅しない」という意見も少なくありません。
相手のことが好きで結婚した場合、良い点ばかりをフォーカスしてしまい、悪い点が見えなくなってしまっています。
そのため、いざ結婚してみると理想と現実のギャップにガッカリしたという話はよくあること。
その点、好きじゃない人であれば理想と現実のギャップを感じづらいので、精神的に落ち着いた結婚生活を送れるでしょう。
好きじゃない人と結婚するデメリット
好きじゃない相手との結婚は少なからずデメリットもあります。
しっかりと確認した上で結婚するかどうかの判断をしましょう。
不倫や離婚のリスクがある
好きじゃない相手との結婚は、心のどこかで「好きな人と結婚したかった」という後悔が残る場合もあります。
そのため、結婚後に自分の好みの異性との出会いがあると、浮気願望が出てきてしまうのです。
また、好きじゃない相手との結婚では、スキンシップが少なくなる傾向があり、不倫や離婚へとつながるリスクがあります。
好きな人と結婚した人を妬んでしまう
好きじゃない相手と結婚した場合、好きな人と結婚して幸せな結婚生活を送っている人を見ると、妬みや羨望の感情が生まれることがあります。
隣の芝生は青く見えるという言葉もあるように、他人から見ると十分に幸せな状況であっても、身近な友人の幸せと比べてしまい、劣等感を感じやすくなるのです。
このような感情が結婚生活に不満やストレスをもたらすことがあります。
小さなことでもイライラしやすい
好きじゃない相手との結婚では、相手の行動に対して許容範囲が狭くなりがちです。
相手のことを好きであれば許せるような些細なことでもイライラしてしまい、喧嘩になってしまうことも。
また、相手のことを好きじゃないからこそ、ストレートに不満をぶつけすぎてしまい、結婚生活に悪影響を及ぼす可能性があります。
尽くしたいという気持ちにならない
好きじゃない相手に対しては、相手に尽くしたり愛情を表現したりすることが難しいです。
たとえば、好きな相手なら「美味しい料理を作りたい」「家でもキレイな姿でいたい」など、相手との関係を良くするために努力しようとするはず。
そのような感情がないと、相手からも不満が募り、結婚生活が希薄なものになっていきます。
好きじゃない人と結婚する前に確認すべきこと
好きじゃない相手と結婚して幸せになれるかどうかは、結婚前に相手をどれだけ見極められるかによります。
好きじゃない相手との結婚を後悔しないためにも、結婚する前に確認すべきポイントをチェックしておきましょう。
性格や価値観が合うか
好きじゃない相手と結婚をする前に、相手の性格や価値観が自分と合うかを確認することが重要です。
たとえ相手が自分のことを愛してくれたり、経済力があったりしても、性格や価値観が合わなければ一緒に過ごすことが苦痛になってしまいます。
性格や価値観の相性が良ければ、好きじゃない相手だとしても楽しい結婚生活を送れる可能性が高いです。
金銭感覚が似ているか
金銭感覚やお金の管理方法が合わない場合、将来的に結婚生活で問題が生じる可能性があります。
価値観と同じように金銭感覚は育ってきた環境や性格による部分が大きいため、将来の生活プランについてしっかりと話し合うことが大切です。
普段どういうものにお金をかけているか、貯金はできているかなど、結婚を決める前に相手の金銭感覚を確認しておきましょう。
異性として見られるか
結婚生活においても、相手を異性として魅力的に感じられるかは重要です。
そうでなければ、子どもが欲しいと思っていても子作りを苦痛に感じてしまう可能性があります。
相手のことがタイプではないとしても、異性として性的な魅力を感じていれば結婚生活がうまくいくかもしれません。
相手を思いやれるか
結婚生活がうまくいくためには双方の思いやりが大切です。
相手への思いやりがないと、コミュニケーションもうまくいかなくなり、徐々に疎遠になっていきます。
好きじゃない相手だとしても、相手に愛情や優しさを返したいと思えるなら結婚生活はうまくいくはずです。
余裕がないときの態度はどうか
相手が余裕のない時、あなたに対してどのような態度をとるのかも確認しておきましょう。
結婚生活において問題解決能力や冷静な判断力は重要です。
相手が困難な状況に立たされたときの態度や対応に問題がなければ、結婚後にトラブルが起きた時も一緒に乗り越えていけるでしょう。
相手の家族と仲良くなれそうか
結婚は二人だけの問題ではなく、お互いの家族とも関わっていくものです。
結婚前に相手の家族と仲良くなれそうか、良好な関係を築けるかどうかを確認することが重要です。
特に、お姑さんと相性が合わなかった場合、嫁姑問題が原因で離婚につながることもあるため、結婚前に会わせてもらうようにしましょう。
相手の生活スタイルを受け入れられるか
双方がお互いの生活スタイルを尊重し合えるかどうか確認することも重要です。
一緒に暮らしてみるとお互いの生活リズムや生活の癖が異なることがありますが、その際に相手の生活スタイルを受け入れられるか考えてみましょう。
可能なら、結婚前に同棲して生活スタイルのすり合わせをしていけると結婚生活もうまくいきやすいです。
好きじゃなくても結婚相手にふさわしい場合もある
好きな人との結婚じゃないとしても、将来的に幸せだと思えたら大成功です。
結婚は一緒に苦楽を共にすることで愛情が深まっていくもの。
今はまだ相手のことを好きじゃなくても、性格や価値観が合っていて、一緒にいて居心地がいいと思えるなら結婚相手としてふさわしいのではないでしょうか。
ご紹介した結婚前に確認すべきポイントをチェックし、よく相手のことを知ってから判断してくださいね。